画像 赤いトマト
お家でトマト・ミニトマトの栽培をしたい人に向けて
栽培方法や育て方のコツを紹介します。
この記事でわかること
- 栽培の特徴
- 栽培の時期
- 栽培の手順
- 育て方のコツ
- 発生しやすい病害虫
- 病害虫の対策方法
トマト栽培の特徴
和名 | トマト |
原産地 | 中南米 |
分類 | ナス科トマト属 |
発芽地温 | 20~30℃ |
生育適温 | 20~30℃ |
原産国に似た環境を好みます。
つまり乾燥・多日照・昼夜の温度差がある気候を好みます。
乾燥気味に育てるのが、おいしいトマトを育てるコツです。
高畝・雨除けなどの工夫が効果的です。
強い光が必要で、光が不足すると
ひょろひょろに育ち、花数が少なく、収穫量も減ってしまいます。
日当たりのいい場所で栽培しましょう。
丈夫で育てやすいミニトマトから、プロの農家でも「難しい」とうなる、大玉トマト。
種類や大きさで育てやすさが異なります。
始めは丈夫で育てやすいミニトマトがおすすめです
トマト栽培の時期
- 3月中頃 種まき
- 5月上旬 植え付け
- 7月~10月初旬 まで収穫

トマトの栽培方法
種まき


- 9cmぐらいのポットに、3粒まく。
- 発芽後に間引いて1本にする
- ビニール温室で育苗
発芽に必要な温度が高いため、ポットに種をまき
温室を活用して発芽させるのが一般的です。
家庭で育てる場合は、苗もたくさん必要ないので
種から育てるよりも、苗を購入するほうがおすすめです。
畑などで何十株も必要なら、種から挑戦してみるほうが
安く済みます。
植え付け

1番花が咲き始めたころが定植の時期です。
株間は50cmぐらいあけましょう。
花房を畝の外側に向けて植えると収穫作業がしやすくなります。
(後から出てくる花房も同じ向きを向いて咲きます。)
連作障害を避けるため、
同じ場所での栽培間隔は3~4年あけるようにしましょう。
コンパニオンプランツ

一緒に植えることでいいことがある植物のことを、
「コンパニオンプランツ」って呼ぶよ。
コンパニオンプランツ | 効果 |
---|---|
ニラ | 根っこが絡み合うように混植することで、萎凋病(いちょうびょう)などを防ぐ |
ラッカセイ | リン酸などの養分の吸収をよくする |
土づくり
pH6.0~6.5の土壌を好みます。
根が深くまで伸びるので、深く耕しておきましょう。
また、過湿を嫌います。
水はけの悪い場所では、高畝にするといいでしょう。
肥料
栽培期間中に肥料切れをしないように、気を付けましょう。
しかし、生育初期に肥料が多いと「つるボケ」になりやすいので、
注意が必要です。

元肥は少なくてOK、追肥を行うことで補うイメージです。
N(窒素)P(リン酸)K(カリ)のバランスが大切です。
仕立て
主茎は20~30cm間隔で8の字になるようにして
支柱に結びます。(誘引といいます。)
1本仕立て

トマト栽培の基本形。
大型トマトからミニトマトまでどんなトマトにもおすすめ。
2本仕立て
1本仕立ての2倍の収穫が狙える!
第1花房の下から伸びる脇芽を伸ばす方法です。
1本仕立てより多少の収穫期の遅れが出るが、
茂りすぎるのを防ぐ効果もあり、ミニトマトなどにはおすすめ。
追肥

トマトの様子を見て、肥料をあげるか判断しよう。
開花後に実をつけ始めたら追肥しましょう。
葉っぱの真下あたりにパラパラとまきましょう。
茎が太くて葉の色が濃い、葉が内側に丸まっている
そんな状態のときは、養分過多のサインです。
追肥は控えて様子を見ましょう。
わき芽かき・摘芯・摘果
生長に合わせて、わき芽下記、摘芯、滴果します。
わき芽かき

ハサミで芽かきや摘芯を行うと、
ウィルス病を伝染させてしまうことがあるので、手で行ったほうがいいです。
1週間に1度は、わき芽の確認をして
行うといいでしょう、若い芽なら簡単に摘み取れます。
摘芯

主茎が支柱の頂上に達したら摘芯をしましょう。
大体4~6段目の花房ができたら目安です。
一番上の花房から、上に出ている葉を2~3枚残して行います。
こうすることで栄養が十分いきわたる状態を保てます。
第1花房より下の葉は役目を終えているのですべて取り除きましょう。
こうすることで風通し・日当たりがよくなり、病気予防につながります。
摘果

ミニトマトでは必要ありませんが、
大玉トマトの場合は、1房に4~5個になるように摘果します。
収穫

開花後55~60日が収穫の目安になります。
ミニトマトは、収穫が遅れると
実が割れてしまったり、落ちてしまう原因になります。
収穫適期の合図は、「ガクが反り返ったら収穫」って
覚えておくといいですよ。
トマトは昼間に作った栄養分を
夜に実に蓄えるので、朝の収穫がベストタイミングです。
生育不良・生理障害
尻腐れ病
空洞果
割果・裂果
筋腐れ果
グリーンバック
発生しやすい病害虫
病気
黄化葉巻病
うどんこ病
かいよう病
モザイク病
害虫
オオタバコガ
カメムシ
コナジラミ
ハモグリバエ
アブラムシ
ハスモンヨトウ