
サツマイモを育ててみたい方に向けて、
サツマイモ栽培方法や育て方のコツを解説します。
サツマイモの特徴
和名 | サツマイモ |
原産地 | 南アメリカ大陸、ペルー熱帯地方 |
分類 | ヒルガオ科サツマイモ属 |
発芽適温 | ーーー |
生育適温 | 20~35℃ |
乾燥には強く、土壌を選ば ずによく生育しますが、
滞水、冠水害には弱い ので畝(うね)を高くするなどの工夫が必要です。
サツマイモは、幅広い栄養素が含まれており
健康や美容に関する効果や、免疫物質を作る作用、腸の働きを助ける機能があります。

体の中からきれいを作る、最高の野菜だね。
サツマイモの栄養素の多くは皮の近くに含まれています。
そのため、皮ごと食べることがおすすめです。
収穫から時間がたって、追熟することで、うまみがアップするので
長期保存もできる便利な野菜です。
サツマイモの栽培期間

5月の中旬ごろ苗を植え付けます。
10月ごろには収穫を始めることができます。
品種や地域によって差がありますので、あくまで参考程度にしてください。
サツマイモの栽培方法
畑の準備
水はけがよく、やせた土地を好みます。
肥料分が多い豊かな土地では、つるばかり伸びて芋の部分が育ちにく症状を起こします。
これを「つるボケ」と呼びます。
水の被害に弱いので、排水に気を付けましょう。
高さ20~30cmぐらいの高畝を作ることで対策となります。
栽培期間が長期にわたるので、マルチなど使用して、雑草対策をすることをおすすめします。
マルチは必須ではないですが、除草の手間が省けたり、
除草時に芋を痛めてしまう心配がなくなります。
苗の準備

良い苗の基準は、茎が太くて、節間が間のびしておらず、葉色が濃くて厚みのあるもの。また、節数が4〜5あり、長さが15〜20cmくらいのものを選びます。
種芋を使う方法もありますが、4月ごろにホームセンターなどで苗を入手できます。
芽出しなどの作業が必要ないので、家庭菜園では購入してくることをおすすめします。
苗の選び方
- 茎が太く、長さ15~20cmぐらい
- 節間が間延びしていない
- 葉が色濃く、厚みがある
植え付け
株間30cmでマルチに穴を開け、深さ10cmくらいの楕円形の植え穴を掘ります。
植え穴の底に寝かせるように苗を置いたら、土をかけて鎮圧します。この時、塊根の基となる不定根が良く出るよう、3〜4節が土に埋まるように植え付けるのがポイント。
株間30cmぐらいで植え付けます。
この時3~4節が土に埋まるように植えましょう。
そうすることで、芋のもとになる不定根がよく出ます。
斜め植え

芋の数が増えるが、全体的に細長くなる。
垂直植え

芋の数は少なく、短く丸みを持った形になる。
栄養分のいきわたりがスムーズになるため、甘みが凝縮された芋になる。
追肥
肥料は最小限、または施す必要がありません。
土の窒素分が多いと「つるボケ」を起こしやすいので、基本的には追肥は行いません。
その分、元肥で補います。
堆きゅう肥を土作りの段階で施しましょう。
つる返し

伸びたつるを持ち上げて、ひっくり返して
葉の上に載せます。(畝の上ぐらいのイメージ)
つるが伸びると、伸びた先で葉の付け根から、根っこを出します。
この根っこにも養分が蓄えられてしまい、本来イモに貯めたい栄養が分散してしまいます。
これを防ぐために、つるが伸びたら定期的にひっくり返してあげましょう。
収穫
収穫予定日の1週間前に、地上部のつるを刈り取っておきます。
こうすることで、イモにデンプンが蓄えられて甘くなります。
収穫作業は晴れた日の午前中に行い、
掘ったイモは畑で午後いっぱい乾かしてから保存しましょう。
霜に当たってしまうと、保存がきかなくなってしまうので
霜の降りる前に収穫を済ませるといいでしょう。
収穫直後はあまり甘さはありません。
収穫後1週間程度保存すると、デンプンが糖に変わり
甘みを感じられるようになります。
新聞紙にくるんで段ボールで保管するといいでしょう。
保存のポイント
保存は、10~14℃がベスト。
9℃以下の低温では腐りやすくなります。
15℃以上になると芽を出そうとします。
イモは呼吸をしていますので、保存時に密閉してしまうと
腐りやすくなります。
コンパニオンプランツ
アカジソ | アカビロウドコガネを防ぐ。 養分を吸収してつるボケを防ぐ。 |
主な病気
立ち枯れ病
つる割れ病
黒斑病
斑紋モザイク病
かいよう病
主な害虫
サツマイモネコブセンチュウ
コガネムシ( アカビロウドコガネ )
ハリガネムシ
アブラムシ
イモキバガ