
家庭菜園でネギを育ててみたい方へ向けて
栽培方法や育て方のコツを紹介しています。
長ネギの特徴
ネギは日本の食卓では馴染みが深い食材です。
「薬味」「汁物」「鍋」はもちろんのこと、丸ごと焼いて食べるのもおすすめ!
風邪予防や血行促進、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
大きく分けると「根深ネギ」と「葉ネギ」に分けられますが、
葉ネギのほうが栄養価に優れています。
根深ネギ
一般的な「ネギ」でイメージするのは、根深ネギです。
基本的には、白い部分を食べるネギになります。
株もとへ土寄せをして、葉鞘部分を白く長く育てていきます。
「下仁田ネギ」などが有名です。
葉ネギ
葉の先まで刻んで食べられるネギ、「薬味」としては食べられます。
緑の葉の部分が枝分かれして、長く育ちます。
土寄せの必要がないので、家庭ではプランターなどで気軽に育てることができます。
「九条ネギ」などが有名。「万能ネギ」といわれることもあります。
長ネギ栽培の時期

春まきと秋まきができます。
畑に直播きするのが基本になります。植え付け時期に育てた苗を植え替えて栽培していきます。
上記は目安です。あくまで参考程度に思ってください。
長ネギの栽培方法
苗床作り・種まき・育苗

ネギの苗を育てる苗床を作ります。
基本的に、元肥は少なく、または、しなくてOKです。
(ネギは肥料焼けを起こしやすいため。)
条間10~20cmですじ撒きしましょう。
土が乾燥すると発芽しないことがあるので、敷き藁や不織布をべた掛けしておくのがおすすめです。
発芽後は、不織布は外して、種まきから1か月ごろ追肥を行います。
化成肥料を1平方メートル当たり1握り(約50g)をパラパラやって、
軽く耕しておきましょう。
この時、株間が3cmぐらいになるように、間引きしておきましょう。
草丈30~40cmの鉛筆ぐらいの太さになったら完成です。
家庭で栽培する場合など、少量の栽培の場合は、苗を購入する。
または、プランターなどを活用することもおすすめです。
土作り

ネギを植え替えて本格的に育てていくための畑を準備します。
ネギは過湿を嫌うので、水はけのいい場所を選びましょう。
植え替えの2週間前までに、石灰を鋤き込んでおきましょう。
肥料は土寄せのときに、追肥で与えます。
畝は40cm程度の高畝を作ります。
畝の中央に30cmぐらいの植え溝を作ります。
植え溝が地面より低くならないようにしましょう。
植え付け

苗の根を痛めないように、移植ゴテなどを利用して掘り起こし、
1本ずつに分けておきましょう。
株間は5cmぐらいにし、立てかけるようにします。
この段階では、根が隠れる程度に土をかけて、浅植にしておきましょう。
根元に藁を仕込んでおくといいですよ。
適度な水分の保持や通気性がよくなり、病害虫を防いだり
生育を助ける効果があります。
追肥・土寄せ



土寄せをきっちりすることで、白い部分が長い品質のいいネギになります。
成長に合わせて、4回に分けて土寄せと追肥を行っていましょう。
ネギの寄っかかっているのとは、反対側の畝に肥料を混ぜて土寄せしていきます。
1平方メートル当たり1握り(約50g)を目安に、化成肥料を混ぜてあげましょう。
注意
ネギの分けつ部分に土がかかると、腐って枯れます。
土寄せの際は、分けつ部分より5cmぐらいしたまでにしましょう。

土寄せは1か月ごとに行うって覚えておこう。
ポイント
- 1回目 →植え付けから1か月
- 2回目 →前回から1か月
- 3回目 →前回から1か月
- 4回目 →収穫の1か月前
収穫

力任せに抜こうとすると、折れたりするので
畝を崩して収穫するようにしましょう。

寒さに当ててから収穫すると甘みが増すよ。
発生しやすい病害虫
主な病気
黒斑病(こくはんびょう)
さび病
べと病
萎縮病
軟腐病
萎凋病(いちょうびょう)
主な害虫
ネギアザミウマ
ネギアブラムシ
ナメクジ
ハスモンヨトウ
ネキリムシ
ネギコガ