絞りとは何か
「光を取り込む穴の大きさを調整すること。」
写真は、シャッターが開いている間に、
取り込んだ光をセンサーに写すことで作られます。
この時、光を取り込む穴のサイズを調整するのが
絞り(F値)になります。
”F1.4”や”F22”など、数字にFをつけて表記されます。
数字が小さいほど穴が大きく、数字が大きいほど穴が小さくなる。

役割
明るさの調節
F値は光を取り込む穴の大きさを調節するので、
写真の明るさに違いが出てきます。
三大要素のほかの要素(「ISO感度」「シャッタースピード」)が同じ場合、
絞り(F値)による、写真の明るさが違うのが確認できます。
穴が大きければ、光がたくさん入るので明るくなります。(F1.4など)
反対に、穴が小さければ入ってくる光の量が減るため、暗くなります。(F22など)
被写界深度(ボケ具合)
被写体深度とは、
「どのぐらいの範囲にピントを合わせるか。」ということ。
被写体の背景をどのぐらいボケさせるのか調節できる。
ボケが大きい写真から、ボケの小さい写真まで
F値を変えることで違いが出ることを確認できます。
ボケが大きい=被写界深度が浅い
ボケが小さい=被写界深度が深い
注意
F値を小さくしても必ずボケるわけではなく(距離、レンズ、背景)など
様々な要素によって変わってきます。
画像
この写真はF○○で撮影しましたが
被写体と背景の距離が近いためボケ感の表現は感じられません。
絞りの目安
「環境や状況に合わせて設定する必要がある、いろいろ試して調整しよう」
ボケ感を表現したい写真や、
光をたくさん取り込みたい環境では、F値は小さめにしたいところです。
しかし、
景色を含めて広く映したいときに、極端に小さいF値だと
被写体がボケてしまう失敗にもつながるので注意が必要。
まとめ
「絞り(F値)」は、写真の明るさと被写界深度(ボケ具合)に影響します。
背景をボカした、ふんわりした印象の写真や
被写体を引き立てた表現をすることができる。
また、室内撮影など光の少ない環境では
明るめの(F値の小さい)レンズを使用して光をたくさん取り込みたい。