
発生しやすい野菜
- シシトウ
- トウガラシ
- トマト
- ナス
- ピーマン
- パプリカ など
よく晴れた日の日中に、しおれる状態から始まる青枯病。
葉の緑いろはそのままに、
晴天の日などになぜか元気がなくなる症状がみられます。
早朝や夕方になると元気を取り戻すように見えますが
日中はしおれる。
そんな状態を繰り返すうちに
ついには枯死してしまう病気です。
青みを残したまま枯れることから「青枯病」と呼ばれています。
青枯れ病の原因は何?
土の中の細菌が原因の土壌障害です。
根の傷から侵入することで発症します。
菌の活性化する温度が
25~30度のため、感染した株は日中の気温が上がると元気がなくなります。
早朝や、夕方など気温が低いうちは、元気を取り戻したように見えますが
次第に疲弊していき枯死してしまいます。
病原菌は腐敗した根とともに、土の中に残り
翌年までに増殖して、次年度には感染をさらに広げることがあります。
青枯病の対策方法

枯病に効果的な薬剤はありません。
発症してしまったら、なるべく根を残さないように
株ごと抜き取り焼却処分します。
支柱など使用した道具もよく洗って、消毒(天日干しなど)する必要があります。
次年度の感染拡大を抑えるために面倒ですが対応する必要があります。
広がってしまうと次年度はさらなる被害が出てしまいます。
土壌中の微生物のバランスを整えるなど
基本的な土壌改善を大切にして増やさない、発症させないことが大切になります。
青枯病の予防方法
連作を避ける、畝を高くするなどして水はけをよくするなど
基本的な予防を行いましょう。
窒素肥料が多いと発生しやすいので、肥料のやりすぎにも注意したいところです。
土壌消毒をして細菌をやっつければいいのでは?

土壌消毒の効果は、深さ30cm程度までしかないといわれています。
青枯病菌は、70~80cmに生息しているので効果が望めません。
抵抗性のある土台に接いだ接ぎ木苗を使用したり、
コンパニオンプランツとしてネギ科の植物(ニンニク、ネギetc)を一緒に植えるといいでしょう。

ネギ科植物の根に共生する拮抗菌には、
青枯病の菌を抑える効果があるよ。